蓑毛に新たな散策コース 住民プロジェクトが計画
散策しながら蓑毛の魅力を知ってもらおうと、新たなコース作りが進められている。活動主体は、地元住民で組織する蓑毛地区活性化対策委員会の「新しい道づくりプロジェクト」のメンバーだ。
同委員会は、蓑毛地区の人口減少に歯止めをかけようと2009年11月に設立。これまでに、自然観察施設「緑水庵」の管理や、お月見会や紅葉のライトアップなどを実施してきた。
同委員会の事務局を務めプロジェクトに参加する猪股義晴さん(64)によると、同地区の人口は1995年が241世帯873人でピーク。それが2011年には世帯は同数ながら、人口が711人にまで減少したという。「若い人が、蓑毛を出て行ってしまっているということ」と現状を話す。
昨年4月に立ち上げた同プロジェクトでは、若い世代の住民に蓑毛の魅力を知ってもらい、より地元に愛着を感じてもらうことを目的のひとつとしている。
設定したコースは、蓑毛にある自然観察施設「緑水庵」が起点。そこから坂道を登り金目川沿いに出て、昨年春に整備され約80本の桜が植えられた「桜ともみじのワクワク広場(仮称)」を通過。県重要文化財の大日如来像がある大日堂や、かつての大山詣で参拝者の案内役兼宿泊所の役割を果たした御師(おし)の家などを50分ほどで巡る全長2・6Kmのコースだ。
健脚向きに、大日堂からさらに登り、川の上流にある髭僧(ひげそう)の滝などを巡る約1時間半、5・2Kmのコースも準備を進めている。
今年6月から毎月1回程度で、散策イベントも開催予定だという。
猪股さんは、「単発ではなく継続して参加できる事業にしたい。イベント開催日には住民によるカフェも開きたい」などと、イメージを膨らませている。
滝の倒木を撤去
散策コースに設定されている髭僧の滝で3月18日、同委員会と市商工観光課による倒木の撤去作業が行われた。滝周辺の景観や安全性の確保が目的。
現地ではチェーンソーや鉈(なた)などを使って倒木を切断して運び出したり、滝つぼ近くに沈んでいる木などを引き上げたりした。
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