市長選投票率 過去2番目の低水準 39.62% 争点乏しく
1月19日投開票が行われた秦野市長選の投票率は、前々回を1・37ポイント下回る39・62%で、過去最低だった1998年の39・46%に次ぐ低水準にとどまった。
前回が無投票だったため8年振りとなった市長選も、投票率低迷の歯止めにはならなかった。
選挙戦で、現職の古谷義幸氏は財政健全化やクリーンセンター建設など2期8年の実績を強調。これに対し前市議の高橋徹夫氏は、「発展のために税の有効活用を」と中学校の完全給食化など新規事業を示し、違いを訴えてきた。
選挙戦終盤には会社役員の岡本治郎氏が古い秦野からの脱却を掲げて立候補したが、いずれの訴えも争点に乏しく、最後まで市民の関心をひきつけられないまま終わった形だ。
投票率を地域別で見ると、本町地区の落ち込みが大きい。投票所別で本町小学校多目的室が44・57%と前々回59・37から約15ポイント減。本町公民館が44・90%(前々回54・00)、本町中学校体育館が39・96%(同48・96)でいずれも9ポイント減と軒並み前々回を大きく下回った。
前々回の市長選では、本町地区を地盤とする候補者同志の争いとなり、他の地区より投票率が高かったことからその反動と見ることができる。一方で、本町地区のある商店主からは「8年前に期待した商店街の活性化などが進まず、市政に対するさめた目も広がっているのでは」との声も聞かれた。
市内37カ所の投票所で前回の投票率を上回ったのは10投票所。そのうち7投票所が、大根・鶴巻地区に集中した。高橋氏の地盤に近い新田町自治会館も43・69%と前回から4・22ポイント増えた。
当日の有権者数は、13万2797人(男6万6493人、女6万6304人)。
過去の秦野市長選で、最も投票率が高かったのは1961年の83・82%だった。
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