神奈川県警で女性初の専門課兼任次長が2015年3月に誕生する等、多くの女性警察官が第一線で活躍している昨今。秦野警察署(村松康夫署長)では、5人の若手女性警察官が交番で奮闘中だ。同署によると、5人の女性警察官が同時に配置されるのは創設後初めて。
秦野警察署は、今から89年前の1926年に創設。これまでも交番勤務の女性警察官はいたが、その数は多くて3人だった。
秦野駅前交番に勤務するのは、藤川彩子巡査(20)、栗山怜子巡査(19)、柳田由衣巡査(19)の3人。
藤川巡査は、昨年1月に秦野署へ。中学から始めた剣道では、警察官から指導を受けることもあり、その存在は身近なものに。成長するにつれて人に役に立ちたいという気持ちが募り、警察官を志した。「少しでも市民の皆さんの力になりたい」と意気込みを語る。
3カ月前に秦野署の一員となった栗山巡査。幼少の頃から箱根駅伝を沿道で応援し、白バイ隊員の凛々しさに強く惹かれた。近所の交番には「頼れる優しいお巡りさん」がいたといい、自身もそうなりたいと警察官の道へ。目標は「サイバー犯罪の取り締まり強化」。
柳田巡査は、幼い頃に迷子になり、保護してくれた女性警察官の優しい対応が印象に残り、憧れを抱くようになった。高校時代は剣道部の練習試合で秦野を訪れたこともあり、自然豊かな景観を絶賛する。目指すは「強く優しい警察官」だ。
桜町交番には、長崎司寿巡査(28)と赤木エミ巡査(24)が勤務する。
長崎巡査は、民間企業の経験者。子どもの頃からの夢だった警察官への道は、153cmの身長が採用基準に満たず断念。しかし、数年前にその基準が150cm以上に改正され、迷わず受験。念願叶い約半年前に秦野署へ。防犯活動に力を注ぎたいといい「市民に寄り添って問題解決を目指す」と力を入れる。
三宅島出身の赤木巡査。地域住民と交流する駐在所の警察官に魅力を感じているという。秦野署に着任したのは約3週間前。先輩警察官の後ろを付いて回る日々。「警察官の仕事は一期一会。人との関わりを大切にして日々精進したい」と気持ちを引き締めた。
交番勤務は市民と接する機会も多い。村松署長は「ソフトな対応ができると思う。警察官は信頼で成り立っている。要望を聞き、しっかりとした対応を心掛けてほしい」と期待を寄せる。
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