9月4日付で秦野警察署長に就任した 横山 俊二さん 秦野市在住 54歳
やりだしたら、とことんまで
○…警察官として35年、今回が初の署長職となる。訓示として述べたのは『3つのS』。「スピードをもって、時代の変化に応じたセンスのある仕事をすること、スマイルを忘れず地域住民のために働くこと、この3つのSが大切」と語る。『地域のための警察』を基本に、地域と一緒に考え、協力し合う秦野警察署を掲げる。
○…平塚市出身。秦野との縁も深く、子どもの頃は震生湖までカブトムシ採りや釣りをしに来ていたという。バンドマンだった父の影響を受けブラスバンド部に入るも「こっちの才能はないな」と卓球部へ。高校2年の時、当時の担任に足の速さを認められ、高校駅伝に出場。初めての駅伝練習も秦野だった。警察学校卒業後、県警の陸上部に所属し、監督兼選手としても活躍。全国警察駅伝に出場し、個人では区間上位に食い込む実力の持ち主だった。「今の葉山署長がライバルでした。駅伝も、昇進も」と笑う。仲間と切磋琢磨しながら今まできた。
○…子どもの頃、知り合った警察官の姿を見て「こういう人になりたい」と抱いた憧れが、やがて「人のためになる仕事をしたい」と警察官の道をめざすきっかけとなった。相模原南署の交番勤務から始まった警察官人生は、その後、機動隊や県警本部の教養課、警務課などを経て、交通捜査課長に就任。この9月に異動で秦野署長に着任した。
○…趣味はイカ釣り。昔は磯釣りが主だったが、上司に連れられて面白さにはまった。イカ釣りを語らせると、途端に子どものような笑みを見せる。凝り性に火がつき、やりだしたらトコトン。年間1千杯を目標に最高895杯の記録を持つ。しかし、今年は署長に就任したため「513杯で打ち止め」と苦笑い。代わりに体力維持のため、ジョギングを再開しようと思っている。三人の娘は社会人になり、長女は警察官へ。「皆、人のためになる仕事をしてくれている」。ほっと父親の表情ものぞかせた。
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