浦部創造君(本町小6年・クレッセント音楽教室)が8月にみなとみらいホールで行われた「第48回カワイ音楽コンクール」のピアノ部門ソロの部Cコース(小6以下)に関東地区代表として出場し、銅賞を獲得した。
今年4月に行われた関東大会で最優秀賞に輝き、全国への出場権を獲得した浦部君。全国大会での受賞が決まった瞬間、「びっくりした」と話す。課題曲のミスがなければ「もう一つ上の賞もいけたかも」と少し悔しそうな表情だ。
課題曲が発表されたのは本番の2カ月前。スカルラッティ「ソナタ」とシューマン「ユーゲントアルバム」という今までに弾いたことのない作曲家の曲に「正直、最初はかなり厳しいのでは、と思いました」と同教室の石井晶子代表は話す。しかし、浦部君は夏休みを利用して朝昼夜毎日4時間弾き込み、形にしていったという。その間、様々なコンクールや発表会にも積極的に出場し、メンタル面の強化も図ってきた。
当日は課題曲2曲のほか、自由曲も2曲演奏。4曲約10分という長時間の演奏で体力的にもきつかったが、浦部君は「課題曲のシューマンは弾き直しをしたけど、表現的なところは出来たと思う。そのあとの自由曲は好きな曲だったから良かった」と振り返る。ミスも引きずることなく、気持ちを切り替えて自由曲を演奏し、その表現力と技術力が評価された。
母の京子さんは「10分間演奏するのも初めてのこと。不安だらけでしたが、ここまで弾けるようになるとは大きくなったな、と嬉しさを感じています」と受賞を喜ぶ。石井代表も「浦部君は今回で曲ごとに弾き分けることができるようになり、表現の幅が広がったと思います。技術も上がり、このまま成長してほしい」と話す。現在は新たな曲に挑戦している浦部君。得意とするフォルテを生かすため強弱の練習にも力が入る。「次は連弾もやりたい」と笑顔を見せた。
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