神奈川県は11月19日、2015年度「あなたのまちの、いいお店。」神奈川県優良小売店舗表彰を発表し、秦野市から肉の松屋(飯塚靖士代表・秦野市曲松1の4の36)が選ばれた。表彰式が11月25日に県庁で行われ、同店は神奈川県知事・一般社団法人神奈川県商工会議所連合会会頭連名表彰を受賞した。
神奈川県では毎年、「真心尽くしたサービスと味や技が自慢の店舗」として県内の小売店舗を表彰している。今年度は神奈川県知事・一般社団法人神奈川県商工会議所連合会会頭連名表彰に22店舗、神奈川県知事・神奈川県商工会連合会会長連名表彰に10店舗が選ばれた。
肉の松屋は渋沢駅南口から徒歩1分の場所に店を構える、1946年創業の精肉店。主婦はもちろん、サラリーマンや部活帰りの学生も惣菜を買いに来ており、地域住民に親しまれている「町のお肉屋さん」だ。
2代目の飯塚代表(57)と後継ぎである息子、飯塚代表の母親、夫人、娘の家族で店を切り盛りしている。店員は、いつもカウンター越しに笑顔で客に声をかける。飯塚代表は「ちょっとした会話でもいいので、相手も自分も楽しい気持ちになれれば」と話した。
取り扱い商品は、上州牛や富士湧水ポークの他、地元産の国産肉など。ショーケースに並んでいる鶏のから揚げやコロッケ、しゅうまいなどの惣菜は自家製だ。中でも看板商品は、柔らかい豚ロース肉を自家製のブレンド味噌に漬けこんだ「ぼんち漬」。秦野市観光協会推奨品にも選ばれており、贈答品やお土産としてこの時期も多くの注文が寄せられている。飯塚代表は「銘柄にとらわれず、自分で食べて美味しいと実感したものを提供している。多くの方に食べてもらえたら嬉しい」と、肉のプロとして商品選びのこだわりを話した。
飯塚代表は同店が加盟する渋沢駅前商店会の会長を務めており、納涼祭やハロウィーンでは活動の先頭を切ってイベントを盛り上げている。また地域の小学校の社会見学などにも協力しており、店舗内には児童らが感謝の言葉をつづった手紙が何通も貼られている。飯塚代表は「大人になっても思い出に残っているような町にしたい」と、地域愛を口にした。
来年、70周年を迎える同店。飯塚代表は「3代目になっても皆さんに愛されるように、これからも笑顔で頑張っていきたい」と話した。
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