秦野中央運動公園、秦野市総合体育館、秦野市文化会館などで構成される「秦野市カルチャーパーク」の再編整備が3月31日で概ね完了する。秦野市が2011年度から総工費28億円を投じて取り組んできたもので、足掛け5年での完成となる。
カルチャーパーク(約30万平方メートル)は、1972年の野球場完成以前は水無川の河川敷や畑だった。その後、陸上競技場や文化会館などがオープン。1982年には秦野市の文化・教養・スポーツ・レクリエーションの拠点としてカルチャーパーク構想が策定された。1996年に総合体育館が完成し、各施設が隣接する現在の形となった。
当時各施設は車道で分断され、階段も多かったこと等から、市は2010年、各施設の一体利用を目的にバリアフリーや防災機能を考慮した再編整備構想を策定。2011年度から工事を進めてきた。
園内を分断していた車道(パサデナ通り)は車両通行止めにして園路化。ほかの園路も、利用者の動線に合わせて見直し、幅を3mから4mに拡張。利用者の多いジョギングやウォーキングに適したクッション性の高いスロープ舗装にした。トイレやピクニック広場のテーブルセットなどもバリアフリー対応に改修した。
洋式・和式庭園のあった場所には、バラ園(5月オープン予定)を整備。秦野名水を利用した「せせらぎ水路」や、子ども用の「じゃぶじゃぶ池」も新設した。
市公園課によると、3月29日現在、工事は概ね完了しており、残りは古いトイレや管理事務所の撤去、防犯カメラの設置など。古谷義幸市長は「生まれ変わったカルチャーパークが、住みたい街のシンボルとして、市民の皆さんに愛される施設にしていきたいと思います」と話した。
近所に住む70代の女性は、「26歳でお嫁に来たときはまだ公園は無くて、こんな良い環境になるなんて思いもしなかった。桜が切られてしまったのは少し淋しいけれど、新しい桜やバラ園が来年以降きれいに咲くのが楽しみね」と話した。
![]() 開放的になった噴水周辺
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