秦野市を拠点とした女子バスケチームVamoS秦野の理事長を務める 信重(のぶしげ) 奈美さん 堀山下在住 29歳
関わるみんなをハッピーに
○…「関わる全ての人をハッピーにしたいというのが、掲げている理念です」とまっすぐな瞳で快活な笑顔をみせる。自ら理事長となり実業団チームをトップとした女子バスケのチームを一から立ち上げた。「周りの方たちの温かいサポートのおかげ。女子バスケを通じて秦野を元気にしたい」と抱負を語る。本格的なチームの始動に合わせ3月下旬には秦野に居を構えた。
○…ブラジル人の母と日本人の父を持つ。ブラジルで生まれ、幼少の頃の2年間の日本での生活を経て、小学4年生の3月ごろ、北小学校に転校してきた。「早くたくさん友達が欲しかった」という願いをかなえてくれたのがバスケだった。友達に誘われるままに入団したミニバスチームKJr.バスケットボールクラブの指導者のボールさばきに見とれた。「こんな風に格好良くなりたい」。その一念でミニバスに打ち込んだ。「昔から何をやっても長続きしなかったから、きっとすぐ辞めるってお母さんは思っていたみたい」と思い出すようににこり。
○…北中を卒業後、秦野南が丘高校(現秦野総合高校)へ進学。「1年間で363日練習した」というほど明け暮れた部活動。「自分の代では県大会2位になったのを始めずっと県で上位だったんです」と胸を張る。神奈川大学在学中の活躍が認められ、実業団の有力チームから声がかかるものの、体調不良から断念。大学卒業後実業団のTOTOでプレーした後、神奈川大学のコーチなどを務めた。
○…「5年後にはトップリーグ入りを目指したい」ときっぱり。だが組織は立ち上げたばかり。「まず自分たちが頑張って、チームの魅力を発信していきたい」と足元を見つめる。理事長としてスポンサーや、選手を雇用してもらう企業を探すことなど課題も多い。それでも「最大のミッションは、チームから日本代表選手を輩出すること」と、身を乗り出して夢を語る、大きくて元気な声が響いた。
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