県秦野警察署地域課斉ヶ分駐在所に3月9日付けで、矢後直人巡査(29)が妻の理沙さん(30)と息子の柊人くん(1)と赴任した。着任から約2カ月、弘法山や住宅地のパトロール、子どもたちの見守り活動を行っている。
鎌倉市で生まれ育った矢後巡査。バイク好きが高じ、大学生時代に白バイ隊員と話す機会があり、そこで仕事内容や仕事に対する情熱などを聞き、「憧れた」という。そして、その憧れの職業に就くため、一般企業への就職活動と並行しながら神奈川県警を受験。3回挑戦するも縁がなかったといい、卒業後は京浜急行電鉄株式会社に就職、駅員として社会人のスタートをきった。
それでも諦められなかった矢後巡査は、社会人2年目に再チャレンジ。見事試験を突破し、夢だった警察官への一歩を踏み出した。
最初の勤務地は幸警察署。ひったくり現場に駆け付けた際、鑑識課や先輩警察官の動きを見ていただけで「何もできなかった」といい、悔しい気持ちをバネに、更に精進することを誓ったという。その後は関東管区機動隊に所属。治安警備や災害警備に携わった。
もともと好きなのは交番勤務だった。機動隊員として日々の仕事をこなしていく中で、もっと地域に密着した活動ができるのは何かと考えた時に、たどり着いたのが「駐在さん」だったという。山岳遭難救助隊に所属したいという新たな夢もあったため、その両方が叶う秦野に異動願いを出し、この春やってきた。
プライベートでは2013年に結婚。1児の父親として家事、育児、そして仕事に全力投球中だ。とくに掃除が好きだといい、時間を見つけては駐在所やパトカーを磨いている。地域住民からは「マメな駐在さん」と親しまれているとか。
力の源は、子どもと愛妻の手料理。「飯を作るのが上手なんです。いつも感謝してます」と照れ笑い。矢後巡査は「地域と一体になりまちの安全を守りたい。家族ともどもよろしくお願いします」と話している。
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