秦野市下大槻にある畑の一角で、毎朝4時頃から農作業に精を出す人たちがいる。そのほとんどが市内在住のラオス人で、約100人が思い思いの野菜を育てながら交流を深めている。
畑を提供しているのは、浅見一義さん(62・西田原在住)。もともとこの地で米作りを行っており、8年前の田植えの時期に「お米を売ってほしい」とラオス人夫婦から声を掛けられたという。その年の秋に収穫した米を夫婦の自宅まで届けてあげ、そこから交流が始まった。
1年後に「野菜を作りたい」と相談された浅見さんは、「秦野で頑張っている外国人の役に立てば」と約300坪の土地を無償で貸与。9家族約30人が野菜作りを開始し、時には収獲した野菜等を使って一緒にバーベキューを楽しみながら親睦を深めた。
この交流はラオス人を中心とした外国人の間で話題となり、さらに人数が増え、今では浅見さんが貸与した約900坪の畑で約100人が野菜を育てている。
浅見さんは「親心から」毎朝4時30分頃に様子を見に行っているという。「畑仕事がみんなのいきがいになっている。ゴミが落ちていれば拾い、とてもきれいにしている。彼らから学ぶところはたくさんある」と話している。
駐日ラオス大使が視察
この交流がラオスで話題となり、6月19日、駐日ラオス大使館からケントン・ヌァンタシン特命全権大使が視察に訪れた。大使は、「ラオス人にとても良くしてもらい感謝している。秦野の皆さんにもラオスの良いところをもっと知っていただきたい」と話した。
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