秦野市役所の野球チーム=写真=が4月に行われた高松宮賜杯第60回全日本軟式野球大会(一部・B級)神奈川県北予選を通過し、その後県予選で優勝。続く7月の同関東予選会を勝ち抜き、全国大会への出場を決めた。愛媛県今治市で本日9月10日(土)、初戦となる鳥取代表と戦う。
昨年、初めて県一部で優勝したが、関東大会で敗退し全国の夢は潰えた。今年、チームで「基礎を築いた」と評される吉藤直監督が一線を退き、中村武史監督が就任。『全国出場』を合言葉に、仕事の傍ら白球を追いかけてきた。
県北予選では、初戦はコールド勝ち、次戦でも4-1と安定した強さで県大会へと駒を進めた。
県大会1回戦では県央代表と対戦。1回表で2本の長打を浴び2失点。デッドボールをきっかけに連打でチャンスを広げ、7番近松将和のレフト前ヒットで2点を返すが、エラーをきっかけにまた失点しまう。シーソーゲームが続き1点を追う9回裏。2アウト3塁で、3番田中翔のライト前ヒットで再び追いつき延長戦へ。12回裏、四球で出塁し相手のミスで3塁へ進み、最後は相手のワイルドピッチでサヨナラ勝ちとなった。
初戦をなんとか勝ち抜き準決勝で対するは湘南代表。またしても延長戦にもつれ込んだ。6・7・8番の打線が繋がり2アウト満塁で1番小林充が見事な選球眼で押し出し四球となり、またしてもサヨナラ勝ちをおさめた。
決勝は川崎代表と対戦。2回のサヨナラ勝ちで勢いづいたチームは初回、1番小林がセンター前ヒット後に盗塁し、3番田中、4番廣田達也が連続2塁打で2点を先制。2回には1番小林がレフト前ヒットで出塁後、2・3盗塁を決め、1アウト1・3塁からダブルスチールで追加点。5回には小林が出塁後4つ目の盗塁を成功させ、スクイズでさらに点を重ねる。1点を返されるものの4対1で勝利し、昨年に続き優勝、関東大会への出場権を得た。
なおピッチャーの高橋秦一郎が県大会2日間3試合で424球を一人で投げ抜き、優秀選手に選ばれた。
関東大会は強豪6代表中3チームが振るいに掛けられるため1戦のみ。今年は県大会優勝の勢いのままに、四球での出塁を打線が繋ぎ点を重ね、5-0で勝利。またピッチャー高橋が120球で完封し、全国への切符を手にした。
全国大会初戦は西日本王者の鳥取代表と対戦する。キーマンとなるのはピッチャー高橋。コントロールが持ち味の打たせて捕るスタイルが強豪にどこまではまるかが鍵だという。
関東大会を終え、仕事後や週末には、近隣の他チームに所属する以前のライバルたちが「力になる」と集い紅白戦も度々行われた。試合勘も養われチームは「良い感じに仕上がっている」という中村監督。「念願の全国だが、スタートラインにやっと立った所。先達が築いたものを繋いでいくためにも、絶対に勝つ」と闘志を燃やしている。
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