11月3日(木)の文化の日を中心にした2週間は読書週間。現在秦野にも、多くの市民に愛され利用されている市立図書館(平沢94の1)があるが、戦後間もない頃「アメリカ図書館」または「かまぼこ図書館」と呼称された図書館が本町小学校近辺にあったという。
秦野の図書館の歴史を調べると、1950(昭和25)年11月に、米軍から払い下げられたカマボコ兵舎型建物のアメリカ秦野図書館が開館(蔵書867冊)した、とある。
秦野市史によると、軍政部に促され町立図書館を建てることになり、軍政部により建築。1年間軍政部で管理後、当時の秦野町へ払い下げられたとあり、小規模なCIE(GHQの部局の一つ、民間情報教育局)図書館の寄贈があった。
県内には、逗子や大船などにも同様の町立図書館があった。秦野の開館1年前、鎌倉・長谷の高徳院境内、大仏像の裏側辺りに「神奈川軍政部インフォメーションセンター第四号」が開館している。アメリカ発行の雑誌や図書などが閲覧できる、兵舎を流用したGHQの宣伝施設で、俗にカマボコ図書館と呼ばれていた。鎌倉図書館担当者によると、県内に同様の施設が複数あったようだ。
秦野市立図書館担当者は、「戦後の日本にアメリカの民主主義を根付かせるために他の地区同様、CIEが兵舎を自治体に払い下げ、洋書と、行政の資金を投入して日本の図書が揃えられ、町立図書館となったのでは」と推測する。
なお秦野の「カマボコ図書館」は、1955(昭和30)年4月に中央公民館(2077冊)に移転するまでの5年弱使用され、その後カマボコ型の建物は移築され、本町幼稚園の園舎として使用された。
現在の図書館は85(昭和60)年に完成(蔵書20万8000冊)。2014年度はのべ36万6784冊が貸し出されている。
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