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秦野版 公開:2016年12月10日 エリアトップへ

なでしこ傾聴の会の会長を務める 藤村 冨士雄さん 下大槻在住 76歳

公開:2016年12月10日

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今を精一杯生きる

 ○…「無理をしないでできることをする。誰かの役に立つことなら何でもする」。自らのモットーとし、約40人の会員をまとめ、相手の悩みや寂しさを抱える人に真摯に耳を傾ける活動を行っている。普段は老人ホームやグループホームに出向くが、依頼があれば個人宅に行くことも。

 ○…1939年、東京都の神田で金物の卸問屋を営む両親の間に、8人兄弟の三男として生まれた。「決して裕福ではなかったが、仲は良かった」と懐かしげに語る。小学校1年生の時、戦争激化のため富山の高岡へ疎開、終戦後故郷へ戻ってきた。大学卒業後、東京都庁へ入庁。26歳で結婚し、1男1女を授かった。27歳のとき、家業を継いでいた兄から仕事を手伝ってほしいと言われ、都庁の職を離れた。最初は手伝うくらいのつもりでいたが、兄が病に倒れ、亡くなり全てを担うことになった。継いでからは苦難の連続で、「人生の転機だった」としみじみと思い返す。

 ○…2005年に、事業に失敗し、倒産に追い込まれた。「何もかも失い、借金だけが残った」と語る。以前購入していた熱海にあるマンションに引っ越したことが、「再び訪れた転機だった」と振り返る。65歳のとき、息子が住まいを探してくれ、秦野にやって来た。「山が見えるのはいいな」と第一印象を語る。シルバー人材センターに通い、清掃関係の仕事をした。傾聴の会に入ったことがきっかけで、知り合いも増え「住めば都だなと感じた」とにこやかに語る。

 ○…趣味は詩吟で、始めて10年になる。「覚えるのは大変だが、健康に良いし奥が深い。生涯現役でやりたい」と意欲を見せる。興味を持ったものには実際に出かけて見に行くほどのアクティブさを持ち、最近では映画「君の名は。」を見に行った。「今日という日はもう来ない。今、元気でいることを幸せだと思い、精一杯生きる」。その思いが揺らぐことはない。

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