任期満了に伴う秦野市長選挙が1月21日に行われ、新人で無所属の高橋昌和氏(61)が、4選をめざした現職の古谷義幸氏(70)を破り、初当選を果たした。
高橋氏は選挙戦を通じ、秦野赤十字病院の分娩業務の再開をはじめとした地域医療の充実・強化、中学校給食の完全実施、教育水準の改善や向上などを「5つの誓い」として掲げ、子育て中の若い世代などに自らの政策を訴えてきた。
同氏は市職員として38年間勤務し、環境産業部長や財務部長、福祉部長などを務め、昨年に定年退職。自民党の久保寺邦夫県議会議員と11人の市議会議員が中心となり擁立し、昨年6月に出馬を表明。「3期12年続けてきた市政運営のなかで市民合意に向けた手法や行政運営の優先順位のつけ方に問題がある」と多選を批判した。当選を果たした高橋氏は「選挙戦を通じて聞かれた市民の声にしっかり応えていきたい。掲げた5つの誓いを全力で実現していく」と話した。
知名度で勝る古谷氏は、現職の強みを生かし、クリーンセンター建設や財政再建、新東名のスマートインターチェンジの誘致などの実績を訴えたが、結果として有権者が「新しい市政」を選択した。古谷氏の陣営からは「4選ということが市民に受け入れられなかったのでは」という声も聴かれた。古谷氏は「この12年間で、秦野市のまちづくりの道筋は立てられたと感じる。今後は新しい市長のもとで、持続可能なまちづくりをしていってほしい」と話した。
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