秦野市北矢名在住の黒川正弘さん(66)が特許を題材にした小説『雪花の逆襲』(三和書籍)をこのほど出版した。これは、2016年に出版した「『男前マスク』と『王女のマスク』留目弁理士奮闘記!」の続編。
本作の主人公は出願手続きの代理業務などを行う留目弁理士。下町のマスク工場の乗っ取りを画策する外国人実業家との攻防を描いた作品だ。
前作では、中国人女性実業家「雪花」の乗っ取りの攻撃を留目弁理士と仲間たちが新製品の開発とその特許などを取得し販売することで食い止めた。続編となる今作は、雪花の逆襲に対し、留目弁理士と仲間たちの新たな攻防が描かれている。
「経験を広く伝えたい」
黒川さんは、化学研究開発の仕事の中で100件以上の特許の出願経験があり、社内の知的財産を扱う部署でも勤務した。その経験を生かし、知的財産権や特許権に関する講演なども行っているが、さらに広く知ってもらおうとマスクを題材に執筆したのがこの本だ。「今ではよく見かけるマスク姿。マスクを題材にすることで特許権などを知ってもらえる機会にしてもらえれば」と話す。
執筆にあたりマスクの歴史や作り方、縫製技術など詳細を調べたという。黒川さんは「せっかく素晴らしいモノを作っても、財産という認識がまだまだ弱いと思う。世界で競争していくために守るという意識を持ち、対策していくことを知ってほしい」と話す。本体価格1800円税別。市内伊勢原書店他で販売中。問い合わせは黒川さん【電話】0463・76・0226へ。
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