「番号!」
「いち!」
「に!」
「さん!」
「し!」
「放水、始め!」
夜の自動車学校に消防団員の勇ましい掛け声が響く。
秦野市曽屋の秦野自動車教習所(保坂明宏校長)では4月から週に3回、夜間に7月の県消防操法大会に向けた訓練が行われている。
今年、秦野市の代表として出場するのは北地区を管轄する第4分団(久保寺哲夫分団長・33人)。団員はそれぞれ市役所や民間企業等での勤務が終わってから、午後8時に同教習所へ集合し、10時まで訓練で汗を流す。ほぼ全員が火・木・金曜日の毎回、参加しているという。
県消防操法大会は2年に1回、県内各市町村の代表が集い、災害時の消火活動を迅速・的確・安全に行えるよう訓練で磨いた消火技術を競い合う。20mの消防ホース3本を接続して約60m先に設置された標的に向けて放水。所要時間、隊員の規律や迅速な行動、チームワーク等が審査される。
訓練には距離を確保できる場所が必要で、消防職員や団員が消防車の運転を訓練する場所として使用していた同教習所に場所の提供を依頼。地域の交通安全拠点としての役割を担う同教習所は「地域の安全を守る消防団の力になるなら」と開校時間外の使用を快諾した。
週3回の過酷な訓練にほぼ全員が参加
6月1日の訓練では、団員たちは集合とともにダッシュなどのウォーミングアップを開始。30分後に消防職員や先輩団員から手順などを指導されながら、ポンプ車を用いた訓練が始まった。開始の合図がかかってから放水まで55秒。団員らはポンプ車から標的までの約60mを何度も全力疾走するため、9時を過ぎた頃には額を汗が流れていた。団員の中には訓練による疲労から膝にサポーターを当てて走る姿も。終わると指導に当たっていた職員や団員から労いの拍手が送られた。
1回の通し練習で4往復を走る「3番員」の安田昇さん(30)は「当初は辛かったのですが、仕事とは違った達成感があって、やっていくうちに訓練の空気感がいいなと思ってきました」と笑顔で話した。
「チームワークがあり和気あいあいと仲が良い」という同団は14年前も同大会に出場しており、8位に入賞している。久保寺分団長は「いざという時に市民の財産と生命を守るのが使命。目標に向かって訓練に取り組みたい」と話す。
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