真っ赤な皮を剥ぐと、白いハート型の実が出てくる変わった野菜「ヒシ」。薬膳料理や漢方薬にも使われるこの野菜を、秦野市千村の小野薫さん(62)が栽培し始めた。小野さんのヒシの実を販売しているはだのじばさんず(秦野市平沢500)の北原慶徳(よしのり)店長によると、「ヒシの実は市内で非常に珍しい」という。
ヒシは池沼に自生する一年生の水草。産地としては九州が有名で、神奈川県内ではあまり見られない。
小野さんは知人から譲ってもらった種15個を今年3月から水につけて苗を育て、5月に田んぼに植えた。「もともとマコモダケを栽培していたんだけどうまくいかなくて、どぶっ田でできるものを考えた」と小野さん。当初は真ん中にこじんまりと植えたというが、どんどん増え、約210平方メートルの田んぼで”ヒシがひしめき合う”ように。夏には白い花が咲き、9月から茎の根本に実が付き始め、出荷が始まった。
じばさんずでは「めずらし野菜コーナー」に置かれ、小野さんが用意した調理法の解説も掲示されている。「少しの塩と一緒に20〜30分ゆでて食べると、ゆでピーみたいにほくほくになる。ヒシご飯やヒシチップスも美味しいよ」と小野さんは笑顔を見せる。
価格は約300g1袋500円税込み。問い合わせはじばさんず【電話】0463・81・7707へ。
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