階段の手すりやベランダ、車庫といった鋼構造物工事や管工事などを手掛けてきた「有限会社 蓑島鉄工所(秦野市本町・蓑島大行代表取締役)」が創業100年を迎え、11月4日に秦野駅前のグランドホテル神奈中秦野で100周年を祝う記念式典を開催した。
当日は同社の関係者ら約30人が集い、友人でもある神倉寛明神奈川県議会議員も駆けつけた。
あいさつに立った4代目の蓑島社長は「多くの人たちに支えられてここまできた。さまざまな協力に感謝したい」と話し、神倉県議からも祝いの言葉が贈られた。会場は同社を支えてきた人たちの集まりとなったことで、あちこちで昔話の花が咲き、終始なごやかな雰囲気に包まれていた。
1918年に本町で創業
同社は軽便鉄道の機関区長として機械修理などに携わっていた現社長の曽祖父、蓑島太吉氏が1918(大正7)年に「蓑島酸素工業所」として創業。創業当時は材料の運搬や出張工事に馬車が活躍していたという。当時としては珍しい外国製のバイクの組み立てなども手掛けていた。戦後の52年に2代目の寅雄氏がガス溶接の資格を取得し、社名を「蓑島酸素工場」と改名。工場の設備修繕や土木現場の溶接などを手掛けた。
68年に蓑島鉄工所へ
3代目の一行氏が68年に「有限会社 蓑島鉄工所」として法人登記。鋼構造物工事やアルゴン金型溶接といった仕事を業務に加えた。
現社長の大行氏は父の一行氏が突然倒れたことで23歳の時に事業を引き継ぐことに。「当時は経営も分からず本当に大変だった」と振り返った。蓑島社長は「地域への感謝を忘れず、その時代に合ったもの、顧客の要望に沿ったものをつくっていきたい」と話した。
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