9月5日付で秦野警察署長に就任した 井原 義春さん 秦野市在住 59歳
現場の目で、地域を守る
○…「高校卒業後から警察官として勤めてきました。ここでの勤務はその集大成になると思っています」。警察官として41年、今回が初の署長職となる。「署員からも地域住民からも、良かったと思ってもらえるように頑張りたい」と温和な表情で意気込みを語る。
○…横浜市出身。これまで横浜や川崎など沿岸部で勤務しており、山に面した地域は初めて。「丹沢の雄大な自然の中で働けて嬉しいです」とにっこり。警察人生の大半を占める29年間、機動隊や警備関係の仕事に従事してきた。サミット等の重要警備では警備計画策定業務に携わるなど活躍。業務が忙しい時には、泊まり込みになることも多かった。「無事終わったときの達成感や充実感は苦労を忘れられるほど。ただ長男が中高一貫校で、高校生になったことに気づかず、家族には呆れられちゃいましたね」と苦笑い。
○…警察官を志したのは、小学生の頃。交番の制服警官に憧れた。「悪い人を捕まえてくれる強い人というイメージで。頼もしく感じた」と目が輝く。秦野は凶悪な事件は少ないが、特殊詐欺被害や忍び込み、交通事故が目立つという。「私が就任してからすでに数件発生しています。夜のパトロールや交通取り締まりを強化していきたい」と緊張感のある表情に。
○…趣味は演劇鑑賞。自身も中学生の時には演劇部に所属していた。「人間の感情表現に興味がある。生の緊張感の中で、感情移入することができるところが魅力」。しかし今年は署長に就任したため、おあずけ中。代わりに「山とか秦野の名所を見て回りたいな」とにっこり。警備計画を立てる際もまずは現場を見ることから始まっていたという。これまでの経験を生かして、秦野のまちを守っていく。
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