東京2020オリンピック・パラリンピックの選手村ビレッジプラザ建設で使用される秦野産木材の搬出が始まった。提供材の一部に北小学校林の木材が使われており、10月15日には同校で出発式が行われた。
選手村ビレッジプラザへの木材提供は、大会で使われた木材をレガシーとして活用するプロジェクトとして公募されたもので、63自治体が参加している。秦野市ではヒノキ材約6㎥を提供することが決まっており、9月10日から搬出が始まった。提供材には「秦野市」の名前が明記され、大会終了後には返還されることになっている。
秦野市では子どもたちに興味を持ってもらおうと提供材の一部を北小の学校林から切り出すことを決め、2017年12月に樹齢90年のヒノキを伐採した。この学校林は木造校舎の建て替え用資材として当時の児童が植林したもの。時代と共に木造校舎ではなくなったが、現在も森林環境学習の場として活用されている。ヒノキの伐採時も当時の6年生が見学した。
出発式では市環境共生課の谷芳生課長が「皆さんのおじいさんおばあさんが植えた木を切り出したもの。役目を終えて戻ってきた時を楽しみに、見送ってください」と挨拶。トラックのそばに6年生121人が集まり、製材された木材を「行ってらっしゃい」と手を振って見送っていた。
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