今年の4月に秦野市内の大倉地区の杉の木のてっぺん付近の枝に、県内で初めての営巣と抱卵が確認されていたリュウキュウサンショウクイ。5月24日には卵から孵ったひなの巣立ちが確認された。
観察者は、はだの野鳥の会会長の八木茂さん。リュウキュウサンショウクイの巣は大倉地区の奥、表丹沢の標高420mの山中で確認されていた。4月23日には抱卵に入り、5月14日にはひなの様子を確認、同20日には親鳥が餌をやっている様子が見られた。親鳥が餌を与える角度の違いから、ひなは3羽いたと推定されるという。八木さんはこれまでに市内でオオルリやクロツグミなどの抱卵を見てきたが、いずれもひなの誕生には至らなかった。「孵化までにカラスなどの鳥や獣などに襲われたり卵を取られたりすることもあるため、今回は子育てまで見られて感激しています」と話す。
そして5月24日8時前、1羽のひなの巣立ちを確認した。すでに巣立ちが始まっていたようで正確なひなの数は分らなかったという。
八木さんは「リュウキュウサンショウクイのひなは親と違い、とても短い尾が印象的。巣立ちの確認は九州四国以外で初めてではないかと思います。今後は関東地方でも事例が増えるのでは。無事大きくなってくれると良いです」と期待を寄せた。
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