秦野市は1日、2020年4月1日現在の保育所等待機児童数を発表した。今年は申込児童数が2594人(昨年対比98人増)と過去最多を更新したものの、待機児童数は7人で昨年対比2人減。待機児童の内訳は1歳児5人、2歳児1人、3歳児1人となった。
秦野市では低年齢での利用が増えており、昨年も申込児童数が市内の施設定員数を下回ったが、年齢別では1〜4歳児で各定員を超過してしまったという。そこで、低年齢児の受け皿を確保するため、公立のひろはたこども園とみどりこども園の保育室を一部改修。今年4月から0〜2歳児までの定員を16人、3〜5歳児までの定員を9人増やし、計25人を増員した。これにより市内施設定員は2563人に。申込児童数2594人のうち、申し込みをしたものの入れなかった保留児童数は62人(昨年対比16人減)。保留児童数から特定の施設を希望している等によって入れなかった児童数を除いた待機児童数は7人となった。
市保育こども園課では「各施設で定員以上に受け入れるなど柔軟な対応をしてもらっている」と話す。秦野市では2015年度から5カ年計画で待機児童の解消に向け保育所等の定員増を進め、2016年には待機児童数ゼロを達成。しかし、社会情勢を反映して利用を希望する人数は年々増加しており、2017年には待機児童数は49人に増加した。
こうした状況を踏まえ、市は民間の認定こども園・認可保育所の開園を支援すると共に、既存の保育施設の定員変更などを進め、昨年度までにさらなる定員数の増加を行ってきている。
今年度は、定員増に向けた具体的な動きは今のところ予定していないが、新型コロナウイルス感染症の影響もあるため、今後の申込者数を確認しながら検討を行うという。同課では、「丁寧に対応し、なるべく希望する園に入れるよう支援を行っていきたい」と話した。
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