中栄信用金庫の理事長に就任した 北村 圭一さん 河原町在住 55歳
地域とともに地域のために
○…６月19日付で中栄信用金庫の理事長に就任した。「創業以来、地域の方々のお力添えと先輩方の積み重ねがあって今日を迎えている。諸先輩方が積み重ねてこられた歴史と伝統をきちんと引き継ぐために、お客様と誠実・愚直に正面から向き合うことが何よりも大切だと思う。その気持ちを持って努力いたします」と決意を語る。
○…創業87年。県内に16店舗を構える同金庫。就任にあたって、３００人弱の職員には「”お客様と地域と正面から向き合うこと”がすべての始まり。地域の明日のために、一歩ずつ進んでいこう」と力強く発信した。コロナという未曽有の試練の真っただ中、「禍いやピンチをお客様がチャンスにしていただけるお手伝いをしたい。とにかくお客様と一緒に進む。コロナを乗り越えていくんだ、と考えている」ときっぱり。
○…生まれ育った地元のために何かできることをと考え、同金庫に入庫した。入庫して１日目のこと――。オートバイでの外回り。エンジンがかからなくて、先輩のバイクの後を走ってついて回った。「たいへんだね！」と声をかけてくれた地域のお客様が、時を経て支店長になって戻ったときに喜んでくれ、当時の雰囲気のままに接してくれた。これが嬉しかった。地域と近いのが信用金庫の仕事の魅力であり、やりがいだと改めて感じたという。
○…生きる上で大切にしていることは「誠実」。夢は？との問いに「地域が良くなることが自分の夢…」と自身に言い聞かせるように。「子どものころからずっと住んでいる居心地のよい街だから、ずっとそう在り続けてほしいから、そのために力を注いでいくのが自分の夢だと思う」と穏やかな語り口のなかに強い信念が見えた。
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