秦野市は表丹沢周辺に点在する地域資源をいかしたまちづくりをめざし、指針となる「表丹沢魅力づくり構想(案)」を策定した。広く市民の意見を求めるため、8月17日(月)までパブリックコメントを実施している。
「表丹沢魅力づくり構想(案)」は、新東名高速道路の開通を契機とし、表丹沢の魅力をいかしたまちづくり指針を定めたもの。魅力づくりビジョンとして『「本物の魅力」が見つかる表丹沢〜わたしのいつもを変える、暮らしを高める〜』を掲げ、おおむね10年を目途に進めるという。
対象エリアは、新東名の周辺に広がる里地里山から北側に位置する丹沢山地一帯。エリア内の農林業や観光、歴史、文化、スポーツなど様々な分野の資源を「磨き、つなげ、新たに触れる機会を増やすことで、市民が表丹沢の魅力を再認識し、愛着や誇りを高める」施策を実施する。
また「市外からも多くの方に2度、3度と訪れていただくことにより、交流人口や関係人口の創出を図る」ことを目的に、情報発信を行う方針を打ち出している。
5つの基本方針と3つのエリア
構想の中では、こうした魅力づくりビジョンを実現するため「資源を支える仕組みの充実」「資源の適切な保全と新たな展開」「地域が主体となった体験の提供」「新しいライフスタイルの提案」「交流・発信による魅力の高め合い」の5つの基本方針を設けた。
また、対象エリアを3つに分け、それぞれのエリアが持つ資源をいかした活動を創出するとしている。
玄関口の表丹沢西
2021年度供用開始予定の新東名秦野SA(仮称)スマートインターチェンジや県立秦野戸川公園、塔ノ岳への登山道を有する「表丹沢西」エリアでは、表丹沢の玄関口として交流発信拠点を整備。また「はだの丹沢クライミングパーク」の活用や初心者向けハイキングコースの整備や周知を行うことで自分にあった楽しみや暮らしを発見し、「楽しみが始まる出会いのエリア」とするという。
体験する表丹沢中央
「表丹沢中央」エリアでは、表丹沢野外活動センターを自然体験拠点、里山ふれあいセンターを地域活動拠点として活用。市営林道ではサイクリングやハイキング、マウンテンバイク、パラグライダーなどの山岳・里山アクティビティを「体験し、「自分発見のエリア」として整備を行う。
地域交流の表丹沢東
田原ふるさと公園や緑水庵などを会場に、地域主体での実施事業が盛んな「表丹沢東」エリアでは、既存の事業を支援すると共に情報発信を実施する。また、2021年3月にヤビツレストハウス(仮称)を整備し、菜の花台園地と一体的な活用をすることで、山岳・里山アクティビティ拠点の機能充実を図る。
17日までパブコメ
秦野市では「表丹沢魅力づくり構想(案)」に関するパブリックコメントを8月17日(月)まで実施している。市内在住・在勤・在学者等が対象で、秦野市ホームページから意見・提案提出用紙をダウンロードし、郵送・ファックス・メール・持参で提出する。提出先は秦野市役所本庁舎5階の市総合政策課。構想(案)の内容もホームページで確認できる。
秦野市では今後、市民から寄せられたパブリックコメントの結果を反映し、8月末頃を目途に策定する予定。構想の内容については、概要を示した「表丹沢魅力づくりマップ」や、秋頃に完成予定の「コンセプトブック」などを通して市内外に発信し、秦野の地域資源をPRする方針だ。
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