秦野市立西中学校多機能型体育館(秦野市柳町2の5の1)が完成し、8月29日に竣工式が開催された。体育館は8月31日から供用を開始し、一般利用は新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえながら順次開始する。なお、公民館の開館は移転準備のため9月20日を予定。
同施設は西中学校体育館(1969年建築)と武道場(1981年建築)、西公民館(1973年建築)の老朽化対策に加えて、将来的に小中学校を一体化させた義務教育学校の設置を踏まえ、公民館と地域防災機能を複合化した多機能型体育館として建設された。
地域防災と交流拠点に
完成した同施設の延べ面積は3473・41平方メートルで、体育館が2341・51平方メートル、公民館が991・04平方メートル、防災備蓄倉庫が140・86平方メートル。体育館内には学校機能としてアリーナやクラブ活動用の部室、武道場などが整備されている。公民館機能としては多目的ホールや図書室のほか、視聴覚室や和室等に変更可能な集会室を設置。また災害に備えた備蓄倉庫が併設されているほか、同施設では自家発電を採用しており、72時間連続稼働が可能となっている。総工費は12億334万4893円。
秦野産材を多用
屋内の天井や壁、床等の至る所に秦野産材を使用。桧材は約10㎥、杉材は約20㎥使われており、木材の温かな匂いで満ちている。
同施設には地元懇話会「西中学校体育館、西公民館等の複合施設整備推進懇話会」の意見を反映し、移動式調理台を設置することで調理室としても使用できる集会室のほか、防音仕様の部屋、軽量の収納畳のある部屋など、様々な活動で利用できるようにした。
さらに、体育館のステージ横には車いすの人もステージに登りやすいよう電動の昇降機も設置。施設内にも多くの手すりが取り付けられており、バリアフリー仕様になっている。
竣工式で高橋昌和市長は「将来的な義務教育学校として、さらに防災機能も強化した施設となりました。相互利用していただければ」と話した。
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