秦野市出身で世界的な指揮者として活躍する山田和樹さんが11月1日、ふるさと大使に就任した。同日、山田さんはクアーズテック秦野カルチャーホール(文化会館)の開館40周年を記念して開催されるコンサートもプロデュースし、会場の観客を魅了した。
「はだのふるさと大使」は秦野市にゆかりがあり、さまざまな分野で活躍する著名人を任命し、秦野市のイメージアップに力添えをしてもらおうと秦野市が設置している。
今回ふるさと大使に就任した山田和樹さんは、1979年、秦野市生まれ。渋沢中学校卒業、渋中では生徒会長を務める。高校時代吹奏楽部でオーケストラを指揮したことがきっかけで指揮者を志し、東京藝術大学に進んだ。2009年に第51回ブザンソン国際指揮者コンクールで優勝。ほどなくBBC交響楽団を指揮し、ヨーロッパデビュー。2016年からモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団芸術監督兼音楽監督に就任。日本では、日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者、読売日本交響楽団首席客演指揮者、東京混声合唱団音楽監督兼理事長などを務めている。
2016年に秦野市文化会館ミュージック・アドバイザーに就任。同年から文化会館で山田和樹プロデュースシリーズを手掛け、故郷・秦野市にクラシック音楽を広める活動を展開している。
高橋市長から秦野産檜の任命書
クアーズテック秦野カルチャーホールで行われた任命式に山田さんは高橋昌和市長とともに登壇。秦野産檜で作られた任命書が手渡され=写真、続いて、ふるさと大使の名刺、秦野の名産品の詰合せが贈られた。
就任後、山田さんは「ふるさと大使のお話をいただいたのはコロナ前だった。その時は自分でできることがあればとお受けしようと思った。しかしここで、世界が変わってしまった。自分はドイツのベルリンに住んでいます。コロナの前まで、世界はひとつと言っていたのに、このような非常事態が起こったときは、国ごとに対応が違う。コロナという同じ敵に対して、バラバラな対応になったということを痛感した。幸い音楽というのは、言語が違っても心を通わせることができるもの。そういう力を発揮することができるはず。微力ながら何かできればと思っている。きっといただいた名刺の数では足りなくなってしまう。自然に囲まれた秦野で生まれ育った自分が、音楽でまた世界を結び付けていきたい、そんな思いでふるさと大使をさせていただきたいと思う」とユーモアを交えながら挨拶し、会場からは大きな拍手が送られた。
これまで同大使に任命されているのは、俳優・歌手の吉田栄作さん、俳優の苅谷俊介さん、落語家の春風亭一左さんの3人。山田さんは4人目。
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