市環境共生課と県水産技術センター内水面試験場職員、くずはの家えのきの会水辺分科会が11月10日、今泉名水桜公園の水を抜き、水位が下がった池の水生生物調査と外来種駆除を行った。
在来の種を圧倒し絶滅に追いやる可能性がある外来種の生息状況を把握するとともに、その駆除を行う取り組み。2年ぶりの調査となり、10月30日には今泉あらい湧水公園、11月5日には震生湖でも実施している。
今泉名水桜公園では参加者らが池に入り、網で水生生物を捕獲。内水面試験場職員は引き網も使用した。メダカやヌカエビ、コイ、ザリガニなどが捕獲される中、水面に1匹の亀の姿が。市職員が急ぎ捕まえると、甲羅サイズ27cmに成長したミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)だった。
亀は泥に潜るため発見しづらく、調査中の捕獲は初めて。「縁日などで連れ帰ったが育てきれず放したのでは。恐らくたくさん繁殖していて、水草や他の亀の卵を食べてしまう」と環境共生課は話す。他にも体長60cmほどのコイも捕まった。
また、内水面試験場職員によると水質は悪くないが、水底の質は2年前より悪くなっているという。水の循環が悪いため底に溜まる泥で水草が育たなくなり、小さな生物の隠れ家や卵を産む場所が減少し生物の多様性が徐々に失われていく可能性がある。
市では調査結果をまとめ生物多様性地域戦略の資料に活用するとともに、生物多様性保全の啓発につなげていく。
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