はだの野鳥の会の会長の八木茂さんが書いた論文が「BINOS 日本野鳥の会神奈川支部研究年報第27集」に掲載された。
今回掲載された論文は『神奈川県秦野市におけるリュウキュウサンショウクイの造巣から巣立ちまでの観察』。リュウキュウサンショウクイの繁殖の事実を残した文献は東日本で初、さらに巣立ちの瞬間を映像に残したものは国内初だという。同誌の編集長から「この論文は今後編集、刊行される図鑑の著者が参照すると言って過言ではない、重要な論文になる」と言われ、表紙絵としても使われた。八木さんは「重要なものとして扱ってくれて嬉しい」と話した。
リュウキュウサンショウクイは、1970年代に南九州に生息していたが、2010年には北部九州、四国、紀伊半島で確認されるなど、温暖化による環境変化で生息域が広がっている。2015年3月には秦野市内でも初めて八木さんが確認し、以降毎年見られるようになっていた。
八木さんは昨年4月8日に大倉地区で約15mの杉の木のてっぺん付近の枝に巣を発見。営巣は県内でも初めてのこと。4月22日には抱卵に入り、5月14日にはひなの様子を確認、同24日にはひなの巣立ちを確認し、写真・動画に収めている。論文にはこれらの観察結果についてまとめられている。
この論文ははだの野鳥の会のホームページ(http://www7b.biglobe.ne.jp/~hadano-karinto/image14/)で公開されている。
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