秦野 社会
公開日:2021.02.12
柳川に八重桜300本を植樹
低樹化栽培が次ステージへ
八重桜の低樹高化をめざして活動を行っている任意団体フィールド・フォー・シチズン(小池勉代表・9人)が1月30日、秦野市柳川の遊休農地を整備し、八重桜300本の植樹を行った。
2020年から生産農家を支援し、日本有数の生産地である秦野の伝統を守ろうと、花を低い位置で収穫できるジョイント栽培を実施している同団体。昨年は試験的に35本を植え、接木や剪定などを行ってきたが、生育も順調なことから実用化に向け今年は本数を増やすことにしていた。
しかし正会員・賛助会員の会費では苗木の購入費や資材・整地費用などを賄いきれないため、クラウドファンディングで支援を募集。目標を大幅に上回る119人、127万1000円を達成し、その資金を活用して八重桜の苗木を購入したという。
当初は支援者を招いて植樹祭を行う予定だったが、コロナ禍での緊急事態宣言下のため中止に。植樹は、会員と地元有志によって行われることになった。植樹場所は柳川の傾斜地となる約1500平方メートルの遊休農地で、12月頃に除草と整地を実施。苗木を植えられる状況にまで整備し、当日を迎えた。苗木は1・8m〜2mのもので、のちにジョイント作業(接木)を行うために苗木の大きさにあわせて間隔をあけて植樹。チームに分け、密を避けた状態で行ったという。
「植樹祭ができず、みなさんに来ていただけなかったのは残念ですが、無事に植えられたので、機会があればぜひ見に来ていただきたい」と小池さん。今後は栽培とあわせて、食用桜の新たな活用方法なども模索していく予定だという。
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