秦野警察署は2月25日、元宝塚歌劇団の美浜寿里(じゅり)さん(58)と風輝 駿(かざき しゅん)さん(29)親子を招き、一日警察署長委嘱状交付式を行った。
美浜さんは宝塚歌劇団の雪組で、風輝さんは宙組でそれぞれ現役時代には男役で活躍。同署の副署長が美浜さんと高校時代の同級生だったことから、親子での一日署長が実現した。今年はコロナ禍ということもあり、特殊詐欺撲滅と交通事故防止に向けた広報文のナレーションをしてもらうことになったという。
当日は、2人が凛々しい制服姿で登場。竹田署長は「コロナ禍で、どのように広報活動を行うか課題となる中で、今回ご縁があり元タカラジェンヌのお力をお借りできることになった。交通安全と特殊詐欺の犯罪抑止のため、ご協力いただきたい」と話し、委嘱状を手渡した。
ナレーション収録では、舞台での演技を思わせる通りの良い声で、市民に向けて呼びかけるように広報文を朗読。交通安全と特殊詐欺撲滅対策の2種を収録した。
風輝さんは「皆さんに聞き取りやすく、注意を向けてもらえるようにした」と話した。また、美浜さんは「特殊詐欺は誰にでも起こりうるものと考え、被害を防いでほしい。交通安全も1人ひとりが無理な運転や横断をしないよう心掛け、身を守ってもらえれば」とコメントした。
午後は美浜さんが同署幹部職員に向け講演を行ったほか、2人でそれぞれパトカーに乗り込み収録したばかりの音源を流しながら、市内のパトロールを実施した。収録音源は今後、街中での広報活動等に活用される。
秦野署管内の昨年の交通事故件数は278件(うち死亡1件)。特殊詐欺発生件数は25件(総額3250万円)。今年に入り総額5千万円の被害事例も判明している。
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