2025年度までに3万3600トン。
これは秦野市が掲げている可燃ごみの減量目標だ。目標達成のため市が進めている『ごみダイエット大作戦』について調べた。
秦野市の可燃ごみは現在、伊勢原市と組織する「秦野市伊勢原市環境衛生組合」2処理施設で行っている。しかし、老朽化に伴い25年度末までに伊勢原清掃工場焼却施設が稼働を停止。はだのクリーンセンター1施設体制に移行するため、減量に向けた取り組みが急務となっている。
市環境資源対策課によると、昨年度の可燃ごみ排出量は年間約3万4400トン。目標まであと800トンの削減が必要となる。そこで市が実施しているのが『ごみダイエット大作戦』。4つの作戦を掲げている。
1つめは、草木類の資源化。19年度から市内全域で実施しており、一般家庭から出る草(根も含む)や木の枝・幹・葉、切り花、竹などを可燃ごみと分けて回収している。2つめはプラ類や古紙類など資源となるものの分別の徹底。3つめは生ごみの80%を占める水分を絞ってから出す生ごみ減量。4つめは消費者だけでなく、商品やサービスを提供する事業者も共に取り組むことを目標に、事業系ごみの減量に取り組む。同課では「1人1日あたり約13グラムの減量で目標が達成できます。減量が早く進めば稼働停止時期を前倒しでき、そのぶん修繕経費等を削減できるため、引き続きご協力ください」と話している。
3Rへの取り組み
ごみ減量への取り組みには「3R」も挙げられる。リデュース、リユース、リサイクルのことで、この順番に取り組むことが重要となる。
リデュースは、使用済みのものがなるべくごみにならないよう製造・加工・販売すること。マイバッグの利用なども含まれる。リユースはリサイクルショップやフリマの利用など、使用済みになっても、もう一度使えるものは再使用すること。リサイクルは、再使用ができないものを資源として再生利用すること。資源ごみの分別やコンポストの利用等も挙げられる。
5月30日は「ごみゼロの日」、6月は環境月間となる。この機会に身近なところから「ごみダイエット」に取り組み、環境について考える機会としてはどうだろうか。
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