秦野市の中学生が今月開催の関東大会と全国大会に出場する。水泳で加藤慧太朗さん(鶴巻中3年)が全国、重田真依さん(本町中2年)が全国と関東、他17人が関東に、陸上競技で横瀬姫由さん(北中3年)と小山田隼さん(本町中3年)が全国と関東に出る。
水泳
加藤さんが出場するのは男子100m平泳ぎ。1分6秒28で自己ベストを更新し、全国大会参加資格となる標準タイム1分6秒6を上回った。
中学最後の大会、「これに賭けて練習してきた」と話す加藤さん。食事管理など一番の支えとなってくれた家族や、応援してくれた仲間への感謝を口にし、「結果を出すことができて良かったです」と笑顔を見せる。
大きな体格と、それが生み出す推進力を武器に全国の舞台に挑む。「悔いの残らないよう練習して、市の代表として表彰台に上がりたいです」と意気込みを語った。
女子200m自由形に出場する重田さんは、「全国が決まってとても嬉しかった」と話す。2分6秒85で標準タイム2分8秒01を切り、全国行きを決めた。
これまで前半のスピードが上がらないという課題を抱え、インターバルトレーニングなど持久力を強化する練習に力をいれてきた重田さんは、「練習の成果を出すことができて嬉しかった」と喜びを語る。手の力の強化やフォームを改善し、3年生が多く出場する全国に挑む。「まずは決勝に残ることが目標です」と力強く話した。
全国大会は8月17日から19日に、千葉県国際総合水泳場で開催される。
水泳関東大会には17選手
水泳の関東大会は8月7日から9日に横浜国際プールで実施される。出場者は以下(敬称略)。【男子】400m自由形=井上琥太郎(南中1年)、100m背泳ぎ=楳田凌央(同)、200m背泳ぎ=柳川旺汰(同2年)、100m平泳ぎ=太田航(本町中2年)、100mバタフライ=波良大輝(南中2年)、200m個人メドレー=新谷悠太(南が丘中3年)、4×100mメドレーリレー=楳田凌央・三川慧斗・波良大輝・井上琥太郎(南中)、【女子】100m自由形=藤間聖莉(渋沢中1年)、200m自由形=遠藤絢香(本町中3年)、100m・200m背泳ぎ=佐藤陽和(東中3年)、100m・200m平泳ぎ=星めぐみ(西中3年)、100m・200mバタフライ=重田菜緒(本町中1年)・細木美乃(西中3年)・赤柴美鈴(東中3年)、4×100mフリーリレー・メドレーリレー=遠藤絢香・重田菜緒・吉川実枝子・重田真依(本町)
陸上
陸上では全日本中学校通信陸上競技神奈川県大会で標準タイムをクリアし、横瀬さんと小山田さんの2人が8月17日から20日に茨城県ひたちなか市で開催される全国大会に出場する。
横瀬さんが出場するのは、女子100mハードル。7月4日に行われた神奈川県中学校選抜陸上競技大会では標準タイム14秒80にあと0・05秒届かず、全国行きの切符を逃した。
この悔しさをバネに膝の使い方を意識し、着地のフォームを改善。14秒61のタイムで雪辱を果たした。今は腕の振りが小さくなる癖を直し推進力を得るため、上半身と下半身の筋力をバランスよく鍛えるなど全国大会に備えている。
県選抜予選、決勝、通信陸上神奈川大会と記録を伸ばし続けている横瀬さんは現在、全国8位の選手と同程度のタイムを持つ。「この勢いに乗ってさらに自己ベストを出すことができれば、全国でも通用するはず。決勝に残って戦いたいです」と意気込みを語った。
男子200mに出場する小山田さんも、県選抜で標準タイムに届かず全国を逃していた。この時、100mの方が記録が良く、通信陸上神奈川大会では同競技での突破を目指し練習していたという。
しかし100mではわずか0・01秒標準記録に届かず、悔し涙を飲むことに。続く200mでは、この悔しさをバネに関東大会出場ラインの3位入賞を目指しレースに臨んだところ、見事標準記録を切り全国への切符をつかむことができた。
「レース前、コーチや父に『楽しんでこい』と送り出されて、リラックスできたのが良かった」と振り返る小山田さん。自分のフォームやレースプランを分析・改善してきた成果が、ここに表れたという。
一方で、緊張してしまい練習の成果を出し切れないことが多いという課題も抱えている。全国に向けて父や周囲の人とトレーニングし、アドバイスをもらいながら「楽しんでやりきること」を意識し練習に臨んでいる。
「県選抜から通信陸上神奈川大会でタイムを伸ばすことができたので、楽しんで3年間の思いを出し切り、自己ベストをさらに更新して決勝に残りたい。自信はあります」と力強く語った。
また、両選手は8月7日、8日に埼玉県の熊谷スポーツ文化公園内陸上競技場で実施される関東大会にも出場する。
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