神奈川県ではこのほど、地価調査結果を発表した。知事が毎年1回、基準値の標準価格(基準地価格)を判定、公表しているもので、国が年1回実施する公示価格とあわせて、一般の土地取引価格の指標や公共事業用地の取得価格算定の規準などに利用されている。基準地価格は7月1日時点での基準値1平方メートルあたり(林地は10aあたり)の価格。秦野市では住宅地18地点、商業地4地点、工業地1地点、林地1地点で調査が行われた。
住宅地は県全体の平均変動率がマイナス0・2%となり、コロナ禍の影響でマイナス0・9%となった昨年に比べ回復傾向にある。秦野市でも住宅地の平均価格は8万400円(前年8万1500円)で平均変動率はマイナス1・5%と、昨年のマイナス2・3%に比べ下げ幅を縮小した。調査地点のうち最も変動率が低かったのはマイナス0・8%の「千村字下モ田869番1」、最も大きいのは3年連続の「北矢名字おおね台666番143」でマイナス3・5%となった。
県内の商業地では、コロナ禍の影響で昨年は地価上昇率が大幅に鈍化し変動率0・2%となったが、今年は0・8%と0・6ポイント拡大している。しかし秦野市では下げ幅は昨年に比べ0・3ポイント縮小しているものの、平均価格は16万4800円(前年16万8000円)で、平均変動率マイナス1・9%。最も変動率が低かったのは「鶴巻北2丁目1176番1」でマイナス1・1%、最も大きいのは市内最高額である19万6000円(前年20万2000円)の「本町2丁目2672番30」で、変動率はマイナス3・0%と大幅の下落となっている。
工業地に関しては県全体で下落地点がなくなり、平均変動率は昨年より1ポイント上昇した2・5%に。秦野市でも基準地価格は前回調査時から引き続き上昇し、調査地点の「堀山下字荒井ヶ谷戸320番2外」では変動率2・2%(前年2・0%)で5万6100円となった。依然として上昇の要因は明確ではないが、県内の高速道路網整備等により周辺工業地の地価が堅調に上昇していることから、開通が近づく新東名高速道路の影響と推測される。
林地の「渋沢字下山1697番3」は122万円(前年123万円)で変動率はマイナス0・8%となった。
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