秦野市農業協同組合 青パパイヤ研究会の会長を務める 沼田 良雄さん 鶴巻在住 75歳
作るも食べるも試行錯誤
○…各メディアからも注目を集め、この秋大ブレイクした「秦野の青パパイヤ」。はだの都市農業支援センターと市内生産者ら15人が今年５月から試験栽培を開始。10月には農産物直売所「はだのじばさんず」で初の販売が行われ、一躍時代の野菜となった。この青パパイヤの認知度をさらに上げようと生産者らで立ち上げたのが研究会だ。
○…パパイヤは豊富な栄養素を含み、抗酸化作用もあるヘルシーな野菜。青々として艶のある楕円形のフォルム。見るからにパワー溢れる青パパイヤはコロナ禍で停滞していた気分を一気に吹き飛ばした。
○…鳥獣被害対策の作物としても期待される青パパイヤ。「農地を有効活用するには？」と何か新しいものを探していたという沼田さんら。支援センター所属のＪＡはだの職員の安居院賢治さん、市職員の桐山篤さんらが取り組んでいた「青パパイヤ」の生産に「渡りに船」と手を挙げた。
イノシシは見向きもせず、鳥獣被害はほとんどなかったという。肥料もほとんど要らないと聞いていたが、「栽培してみると土壌によって出来がちがった」。研究会の会員らはそれぞれの圃場を見て歩き「巡回研究」も熱心に行った。今年の成果を振り返り、今後の取組みにも熱が入る。
○…「昨日は近くの小学生が畑に見学に来てくれたんだよ」と声をはずませ、満面の笑み。「これだけ注目してもらって、反響も大きい。生産者も頑張らないと」。サラダや漬物、カレーなどにも活用できる青パパイヤ。メニュー化は夫人に一任しているそうだ。「日本人の口にあったこぶりなもの。柔らかいものも研究していきたい。作るのも食べるのも”試行錯誤”だよ」。青パパイヤの生産に明るい未来が見えた。
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