秦野市三廻部に市内初となるジビエの解体施設の整備が進んでいる。手掛けているのは「製造元直売所 手打ち十割そば処 丹沢そば本店」(石井勝孝会長)。同社が中心となり運営している農業施設「天空の丹沢そば村」のひとつとして準備が進められている。
同社は農業の6次産業化に乗り出し、認定農業者として市内外の自社農園でそばの栽培を手掛けてきた。1年間に同じ畑で3度のそば栽培を行う3期作に取り組み、大型農機具の導入と合わせ収穫量を増やしている。また、次世代の農業のすそ野を広げるために「農業アカデミー」を開校。仲間を募って、そば栽培のノウハウなどを伝えてきた。
同施設は、農業アカデミーの活動拠点として整備。農の拠点として畑の他に、育苗施設などが整備されている。丹沢の麓に位置しているため「天空の丹沢そば村避難所」と名付けられ、今回、施設の一角にジビエの解体施設「丹沢そば村ジビエ館」の整備が進められることになった。
冷凍庫や水など、設備が整う
同社ではこれまでに畑の鳥獣被害の脅威にさらされてきており、対策としてドローンなどを活用してきた。一方新東名高速道路が新秦野インターチェンジまで開通したことをチャンスと捉え、秦野市へ誘客を図るための新しい名物とするため観光の核としてジビエに目を付けた。
「鳥獣被害対策にもつながることに加え、観光振興に役立つなどジビエのメリットは大きい。農で観光に寄与することで秦野の魅力が増せば、未来の子ども達のためになる」と石井さん。
地下100mからくみ上げる豊かな天然水を利用し、施設内にはマイナス60度の冷凍庫をはじめ、ジビエを処理するための設備が整えられているという。
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