東中学校(小澤直彦校長)で10月21日、NPO法人白翔會から講師を招き、伝統芸能体験講座「能楽コトハジメ 鎌倉殿の世界へ」が開催された。重要無形文化財保持者の能楽師・坂井音雅(おとまさ)氏らが講師を務め、同校の2〜3年生174人を対象に能や狂言を実演し、体験も行った。
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に関連する源実朝公御首塚や北条政子ゆかりの金剛寺がある東地区。伝承文化の奥深さや魅力を生徒が身をもって学び、地域の歴史に興味を持ってもらおうと企画された。「今の3年生は3年間をコロナ禍で過ごしている。みんなで何かをするなら今がチャンスだと思った」と小澤校長は思いを語る。
体験講座は文化庁の「子どものための文化芸術鑑賞・体験再興事業」を活用した取り組みで、白翔會と関りが深い市内の能楽愛好家・三杉克篤さんから打診を受け実現した。同会も坂井氏の祖父の代から渋沢に稽古場を持ち、昨年から秦野カルチャーセンターで能の普及に努めるなど、秦野と縁ある団体だという。
能楽師・狂言師が来校
当日は体育館で坂井音雅氏ら坂井一門が能、格技室で野村太一郎氏ら野村一門が狂言の講師を担当した。3時間目から6時間目にかけ実施し、1コマのうち前半で能や狂言の歴史や実演、後半で体験の流れで行った。
格技室では中世の庶民の日常を明るく描いた台詞を中心にした喜劇「狂言」を学んだ。狂言師の小気味よい語り口に生徒たちは引き込まれ、時折笑いも起きていた。授業では狂言の実演も行われたほか、狂言254曲でだいたい同じ始まりになるという「この辺りのものでござる」という名乗りの体験も行われた。
体育館では奥深い悲しみや苦しみを昇華する鎮魂の芸である能を学び、歌や舞いを鑑賞したあと歌に実際に挑戦した。その後、クラスを代表し数人の生徒が能に使う面や衣裳を試着。視界の悪い能面や重たい衣裳に、おぼつかない足取りで登場した。
面をつけた生徒の1人は「視界が暗く狭くてちょっと怖かった。最初は窮屈に感じたけど、紐を締めたら顔に吸い付くようで嫌じゃない感じがした」と感想を述べた。また、金糸が編みこまれた西陣織の衣裳を着た生徒の1人は「本当に重くて動きにくい」と話し、違う衣裳を着た生徒は「こっちは薄くて着やすく、動きやすかった」と語った。
![]() 狂言を生徒の前で実演
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