国が子どもの生活習慣づくりにおいて、子どもたちの生活リズムの向上を図ることを目的に推進している「早寝早起き朝ごはん」国民運動。秦野市立北幼稚園(三嶽さち子園長)では、生活習慣を整えるための重要な要素である「遊び・体力づくり」に力を入れており、活動の一つとして外部指導者を招き、運動あそびに取り組んでいる。
取材に訪れた1月24日、北幼稚園の園庭では年長クラスの5歳児が運動あそびに取り組んでいた。カラーコーンをけんけんで飛び越えたり、逆上がりにつながる動きをしたり、ボールでドリブルをしたりと、様々な動きに積極的に挑戦する姿があった。その幼児たちに指導するのが「スッパマン先生」こと磯谷(いそがや)仁(ひとし)先生だ。
磯谷先生は、元幼稚園教諭で、元常葉大学浜松キャンパス健康プロデュース学部こども健康学科准教授。現在は「有限会社きのいい羊達」の代表取締役を務める。静岡県を拠点に活動しているが、神奈川県内では平塚市や秦野市の幼稚園・保育園で、運動あそびを行っている。
北幼稚園で磯谷先生が定期的な指導を始めてから、今年で2年目。年間6回、年少・年長クラスに60分の運動あそびを行っている。「年長クラスの子は昨年度から見ていて、当初はコロナ禍の影響もあり、すぐ転んだり、運動経験が少なく消極的な子も見られたが、確実に運動能力がついてきています」と磯谷先生は話す。
園の指導力強化にも
国の「早寝早起き朝ごはん」国民運動の推進校事業の募集に手を挙げたのが北幼稚園。同園では以前から、生活リズムの確立と体力向上を目的として、様々な運動あそびに取り組む「北っ子チャレンジタイム」を取り入れてきた。三嶽園長は「園児の体力向上や、教師の運動あそびの指導力向上につながると考え、定期的に磯谷先生に来ていただくことにしました」とその経緯を話す。磯谷先生の運動あそびのあとは、磯谷先生と園の先生とで振り返りや今後の指導について話し合いの場を持っている。
運動好きになるには
「成長期の運動習慣は、将来の健康な体づくりや、その先の自らスポーツに取り組む姿勢につながります」と磯谷先生。「そのためには、幼少期に基礎体力をつけて『やればできる』状態にすることが大切です」と続ける。活動中は、どの子にもやる気をもたせるような声掛けをしながら援助していた。笑顔で運動あそびに取り組む園児らが印象的だった。
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