秦野市が2月20日の記者会見で、「羽根森林資源活用拠点(仮称)における土地利用構想」を明らかにした。年間500㎥と県内屈指の搬出量を持つ秦野産木材の市内消費を推進するための施設を主軸に、市民や観光客が丹沢を巡る拠点となる誘客施設建設を予定している。
同拠点の整備が予定されているのは、秦野丹沢スマートインターチェンジにほど近い、新東名高速道路羽根トンネル付近にある広さ約5・1haの未利用地(羽根字内屋敷1066番1ほか98筆)。40年ほど前に採石場としての役目を終えてからは特撮現場やモトクロス場、最近では新東名の工事のためのコンクリートプラントとして利用されるなど、その時々に応じて活用する形がとられていた。
一時、この土地を取得した大阪の民間会社の研修施設にする計画があったが頓挫。「スポーツ用に使ってほしい」と2002年に秦野市に寄付している。
市では活用の方向性を模索していたが、裏手が50mほどの高さがある崖であること、このため安全性の確保には工事が必要かつ、かなりの費用を要するなどの理由から、ほぼ未利用地のままとなっていた。
一方で、秦野市では新東名高速道路のインターチェンジ開通を契機に、表丹沢魅力づくり構想を策定。これを機に「羽根スポーツ広場(仮称)用地に関する土地利用方針」を2021年に定め、森林資源の活用拠点を軸とした環境共生に資する土地利用への転換を図った。
スポーツ利用からの転換に関して市森林ふれあい課では、「市内にスポーツ施設が増えたため別の方向性を模索し、森林や山に関連した拠点の構築という形になった」と説明する。
来年度は土地調査等
羽根森林資源活用拠点(仮称)のメイン施設には、製材所を予定している。市森林ふれあい課によると現在秦野市内には製材所が少なく、産出される木材の多くが市外に流出しているため、これを作ることで市内での秦野産材消費の推進を図っていくという。
また、この場所は里山ふれあいセンターや、表丹沢野外活動センター、菜の花台などへのアクセスも良いことから、誘客施設の併設も検討。展望台やレストラン、親子で遊べる施設など、丹沢を巡る拠点としての機能も盛り込んでいく。
来年度は計画策定委託や土地のボーリング調査費として約2700万円(県支出金約1300万円、一般財源約1400万円)の予算を計上し、計画を進めていく。今後は2023年度中に具体的な内容等を詰め、翌24年度中に実施計画を策定、25〜27年度に施工を行い、28年度の供用開始を目指す。
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