秦野市立ほりかわ幼稚園が2025年度から公私連携幼保連携型認定こども園化するにあたり、(株)不二家が新たに設立する「社会福祉法人PEKO SMILE(仮称)」が運営法人に決まった。6月27日には秦野市役所本庁舎で相互協力の取り組みを示した共同宣言の締結式が行われた。
秦野市は幼児教育保育の無償化や共働き世帯の増加を背景に、持続可能な幼児教育・保育環境の整備を進めている。
堀川地区では、ほりかわ幼稚園の園児数が減少する一方で、保育利用では保留児童が発生していることから、同園の公私連携幼保連携型認定こども園への移行を決定。今年2月まで運営法人の募集を行ったところ、3者からの応募があった。
選定委員会による審査の結果、社会福祉法人PEKO SMILE設立準備委員会を運営法人として選定。(株)不二家(河村宣行代表取締役社長)=本社・東京都=による同準備委員会は、2024年5月頃に社会福祉法人設立を予定しており、「ペコちゃんこども園ほりかわ(仮称)」を設置し、2025年4月からの開園をめざす。
”お母さん社員”発案で事業化
河村社長(同準備委員会設立代表者)によると、幼児教育への参入は創業110年を機に社内から募集した新規事業のアイデアがきっかけだという。最優秀賞を獲得したのは、水野瑛理香さんの「工場内に保育園を」というアイデア。当時、水野さんは妊娠中で、働く母親への支援になればと思いついたという。水野さんを中心に秦野工場内(秦野市曽屋)に保育園を作ろうとプロジェクトを進める中で、同園のこども園化を知った同社。「ペコちゃん公園はだの」のネーミングライツや様々な事業で市と連携をとっていることから、「地域の活性化につながる」と社会福祉法人を立ち上げ、幼児教育に携わることを決め、今回の共同宣言締結式につながった。
式の中で、河村社長は「不二家のシンボル・ペコちゃんは永遠の6歳。そのペコちゃんと共に、『すべてを、おかあさんの気持ちで』というモットーのもと事業に取り組んでいる。今回の事業も不二家としてバックアップしていきます」とあいさつ。水野さんは「秦野市民の一人として、また母として、地域と一緒に素敵な園をつくっていきたい」と抱負を語った。
高橋昌和市長は「手を取り合い、子どもの成長に寄り添ったまちづくりにつながれば。ほりかわ幼稚園のこども園化は幼児教育の転換点でもあり、期待を寄せている」と話した。
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