初夏から秋にかけて流行する感染症「ヘルパンギーナ」が、神奈川県内で流行し、7年ぶりの警報レベルとなった。6月29日の県の発表によると、25週(6月19〜25日)の県内の定点(県が指定した小児医療機関)あたりの発生状況が警報レベルの6を超える6・16に。秦野市と伊勢原市を管轄する平塚保健福祉事務所秦野センター管内の報告数は、県内で2番目に多い定点あたり14・50となった。
ヘルパンギーナは乳幼児を中心に突然の高熱と、のどの奥に水ぶくれが現れるウイルス感染症で夏風邪の一種。4歳以下、特に1歳代が最も多く接触を含む糞口や飛沫が感染経路となる。毎年5月頃から流行し始め6〜7月がピークとなる。
県内の状況を見ると2020年、21年は感染者数が少なく、2019年と2022年は6月頃から徐々に報告数が増え始め7月にピークを迎えている。しかし、今年は5月頃から感染者数が増え始め、2016年以来7年ぶりの警報となった。
1カ月早い流行
平塚保健福祉事務所秦野センター管内でも、昨年は24週(6月13〜19日)から定点あたりの報告が出始めたが、今年は1カ月ほど早い19週(5月8〜14日)に確認。6月に入ってから感染者数が大幅に増えている。
県内で警報レベルを超えた保健所の管轄エリアは茅ヶ崎が最も多い19・67で、次いで秦野14・50、厚木11・75、小田原7・83、川崎7・65となった。県衛生研究所が7月6日に発表した26週(6月26日〜7月2日)では、全県の報告数が定点あたり6・43(25週6・16)、秦野センター管内が12・33と依然高い状況が続く。
同センターでは外出後や食事前、トイレ・おむつ交換後の手洗いのほか、水遊びが増えるこれからの季節のプール遊び前後のお尻洗いなど予防対策を呼びかけている。
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