秦野 社会
公開日:2023.10.27
【Web限定記事】
イオン秦野店で神奈川再発見フェア
「開成弥一芋」のPRや神奈川県推進の未病イベントなども
「食べて応援!神奈川再発見!フェア」が10月14日・15日にイオン秦野ショッピングセンターで行われた。この2日間は、くすのき広場でステージイベントが行われたほか、「フレイル予防プロジェクト」として未病改善コーナーでの測定や体験、秦野の歴史を振り返る写真展示、神奈川県の様々な取り組みのPR展示などが実施された。
このほか、イオン秦野店では、「フードアルチザン(食の匠)活動」の一環として、神奈川県開成町で生産に取り組む「開成弥一芋(かいせいやいちいも)」のPRと販売が行われた。
「フードアルチザン」とはイオンが地域と取り組んでいる地域産品の保護、保存、ブランド化のこと。2023年10月現在、1道1府28県で41品目を展開しており、「開成弥一芋」はイオンが生産者のほか、神奈川県、開成町、かながわ西湘農業協同組合、開成弥一芋研究会と共に「開成弥一芋ブランド化推進協議会」を2013年に設立し、生産拡大や販売促進、地域振興に取り組んでいる。
「開成弥一芋」は戦前まで関東一円で栽培されていたが、戦後は水稲作に押され衰退していった。そんな中で「地元に特産品を作ろう」と地元農家の有志により2011年に研究会を発足し、現在に至っている。「弥一芋は昔の人は知っていたけど、忘れ去られようとしていた食材だった」と話すのは開成弥一芋研究会の辻理孝さん(56)。「新たに特産品として生産していくうえで問題となるのが販路の開拓。その部分をフードアルチザンとしてイオンが担ってくれたおかげで、安心してスタートすることができた」と話す。現在は若い世代を中心に25人が会員となり生産に励んでいる。「粘り気があり、なめらかな食感が特徴。中身が真っ白で、ほのかな甘みもあるので、いろいろなものに合うのが弥一芋。ぜひ試してみてほしい」と辻さんは話す。
イオン秦野店の伊藤滋店長によると「お客様からの反応も非常にいい。毎年紹介しているが、知名度もだんだん上がってきている」という。「開成弥一芋」はフェアの後も、11月下旬頃まで同店で引き続き販売している。
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