安全な登山の啓発を行うかほさん（右）
「１１０番の日」に伴う山岳遭難救助活動の啓発の一環として１月10日、人気登山ユーチューバーのかほさんが一日山岳救助隊長となり、県立秦野戸川公園（秦野市堀山下）に登場。登山者らに啓発グッズを配布するなど、安全な登山の呼び掛けを行った。
「１１０番の日」に一日山岳救助隊長による啓発活動を行うのは、神奈川県警では初めてのこと。秦野署管内では昨年、過去最多の40件の山岳遭難救助が発生（死者３人）。１１０番件数は14件、１１９番は15件、一般通報は警察10件、消防１件となっている。この状況を受け秦野署では、チャンネル登録者数が30万人を超える人気ユーチューバー・かほさんに一日山岳救助隊長を依頼することとなった。
当日、戸川公園内のレストハウス前で一日山岳救助隊長の委嘱を受けたかほさん。午前７時ごろから、登山者らに啓発グッズを配布したほか、模擬的な山岳救助要請の対応を体験するなど、安全な登山のＰＲを行った。埼玉から訪れたという夫婦は「登山を始めて、かほさんのことを知りました。今日はかほさんが来ることを知り来ました。改めて登山の際の注意点を認識しました」と話した。かほさんは「ご自身の体力に合わせて無理のない登山を楽しんでください。冬の登山は日没が早いので気を付けて」と話し、秦野の山については「丹沢は山が深くいろいろなルートがあり、初心者から上級者まで楽しめますね」と魅力を語った。
一日警察署長も
一日山岳救助隊長としての任務を終えたかほさんは、すぐに秦野駅へ移動。続いて、一日警察署長として駅利用者らにチラシを配り、１１０番通報の啓発活動も行った。「山岳業界で有名なかほさんに携わってもらうことによって、山の危険性や１１０番の重要性などを知ってもらう機会になりました」と同署担当者は話す。
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