秦野市は1月9日、2023年の救急出動件数と火災発生件数の速報値を公表した。救急出動件数は前年から631件増え、過去最多となった昨年を超える1万580件に。火災発生件数も7件増の48件となった。
秦野市消防署によると、2023年の救急出動件数は1日平均29件。約50分に1件の割合で出動していることになるという。内訳は、急病が前年比274件増の7268件、一般負傷が同137件増の1552件、交通事故が同36件増の474件、その他が同184件増の1286件。急病の増加が最も多く「高齢化の進行に加え、昨夏の猛暑による体調不良や新型感染症などによる発熱などが大きな要因ではないか」と市消防は話す。
また、秦野市と秦野赤十字病院が協働し行っている「派遣型救急ワークステーション」では、医師同乗基準に基づき292件が出動。「さらなる救命効果の向上と後遺症軽減に努めていく」としている。加えて市消防では、救急車の適切な利用を手助けするスマートフォン用全国版救急受信アプリ「Q助」や、総務省消防庁が公開している救急車利用マニュアルの活用を促している。
火災件数も増加
23年に発生した火災件数も前年に対し7件増加した。内訳は建物火災30件、車両火災5件、その他火災13件、林野火災0件。林野火災のみ前年比2件減となったが、それ以外は全て増加した。
前年比4件増と最も増加した建物火災を重視し市消防が調査したところ、暖房器具からの出火増が主な要因であると判明。主に人為的なミスが原因で、市消防では「燃えやすいものの近くで使用しない、周囲に洗濯物を干さない、可燃性ガスを含むスプレー缶を使用しない」など、暖房器具の取り扱いを注意喚起している。
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