能登半島地震を受け、有限会社松屋不動産(南矢名)の福嶋秀樹さんと同社の仲介物件の大家である鈴木鯛功(たいこう)さんが協力し、北矢名のアパートの一室を1年間家賃月額1000円で提供する独自の支援に取り組んでいる。現在、受け入れ対象者を募集している(3月12日起稿)。
東海大学への進学など秦野市への転居が必要な人で、能登半島地震の被災者であり資金的な支援が必要な人を対象に支援を行う。今回提供するのは一部屋。鈴木さんが所有する北矢名のアパートの一室だ。もともと冷蔵庫付き、インターネット無料の物件で、対象者入居時には洗濯機と電子レンジも無償で提供するという。さらに、入居者がアパート周辺の清掃などボランティア活動を行った場合、福嶋さんと鈴木さんの共同出資による1万円の補助金も進呈する予定だ。
現在は東海大学前駅近くで学習塾を経営している鈴木さん。北矢名のアパートを購入したきっかけは、2011年の東日本大震災。福嶋さんの提案もあり、当時は一棟を被災者の住宅支援に使用していたという。福嶋さんも被災した福島県南相馬市の子どもと秦野市をつなぐ「南相馬子ども保養プロジェクト」に15年から取り組むなど、以前から支援活動を積極的に行ってきた。そんな中、今年1月1日に能登半島地震が発生。2人は「何かできないか」と話し合い、1月11日には今回の取り組みを企画した。「縁あって入居した方に、秦野に来てよかったと思ってもらいたいし、その人がいつかまた別の誰かを助けることもあるかもしれない。支援の心がつながれば」と2人は話す。問い合わせは松屋不動産【電話】0463・77・2337へ。
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