秦野市教育委員会は、市内全ての公立・私立幼児教育施設(幼稚園・保育所・認定こども園)と小学校との連携強化、幼児教育・保育の質の向上を目指し、4月1日から「乳幼児教育センター」を教育研究所(はだのE-Lab)内に設置する。
秦野市では長年、各公立小学校区に公立幼稚園を設置し、市の方針の元で幼小連携や交流、教職員等の研修などを実施してきた。しかし、社会情勢の変化により市内でも民間運営の保育園や幼稚園、こども園などが増加。市民の幼児教育に関する選択の幅が広がった一方で、これまでスムーズな接続が行われていた園小の関係性から、民間運営の幼・保育園等が取り残されるという課題が発生したという。
こうした課題に対応するため、市は17年度から民間との連携を強化。21年度からは、公私園種を問わず子どもの育ちと学びの連続性を確保しながら、発達段階に応じた一貫教育を展開するため「園小中一貫教育」に取り組んでいる。
中でも、遊びを通して学ぶ「幼児教育」から、教科等の学習を中心に学ぶ「小学校教育」への円滑な接続を目指し、市は「園小接続カリキュラム」を策定。今年度は西幼稚園と西小、北幼稚園と北小の公立園・小を実践研究園・校に指定し、交流を行ったり、職員等の研修や講演などを実施してきた。
4月から新たに設置する「乳幼児教育センター」は、公私・園種・校種の枠を超えたさらなる連携の強化を図るための窓口の役目を担う。同センターを中心に、今年度公立でのみ行っていた「園小接続カリキュラム」の実践を私立にも広げていくほか、教育研究所内に設置することで、小学校での新生活になじめない「小1プロブレム」などへの支援もしやすくなるという。また、職員等への研修や講演会の実施、私立園等で行っている幼児教育の魅力発信などにも取り組む予定だ。
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