NPO法人みんなの食堂はだの・フードバンク(佐野友保理事長)が7月30日、広畑ふれあいプラザにはだのにこにこフードバンクを開設した。当日は出荷始式が行われ、市内の食料支援団体5団体に初めて食料供給を行った。
同NPO法人は今年1月に設立。市内食料支援団体へ食料を供給して支援する「フードバンクに関する事業」と、同NPO法人が市内4カ所に展開する「みんなの食堂」の市内全域への拡充を目指す「みんなの食堂支援事業」の2つを柱に活動している。
同NPO法人が団体向けにフードバンクを運営することで、調達から提供までを市内で完結できる仕組みが期待できる。今年3月、同NPO法人と秦野市は「はだのにこにこフードバンクの設置及び運営に関する協定」を締結。行政財産目的外使用の許可を得て、広畑ふれあいプラザ(下大槻174の4)浴室を倉庫として使用することなどが決まった。
倉庫の整備など準備期間を経て7月30日、ついにはだのにこにこフードバンクが始動。みんなの食堂☆つるまき、みんなの食堂ラパニス、大根地域高齢者支援センター、秦野市こども政策課、秦野市生活援護課が広畑ふれあいプラザで食料を受け取った。配布された食料は、各団体の要請を受けフードバンクかながわなどから同NPO法人が予め調達したもの。クッキー、米、インスタント麺、レトルトカレーなどが各団体に提供された。
出荷始式で佐野理事長は「コロナ禍でみんなの食堂の活動が難しい中、余った食品を配布したことがフードドライブ事業に目を向けるきっかけとなった。経済が発展し豊かになったが、行き過ぎた経済活動からさまざまな社会のゆがみが生まれている。いち経済人として、少しでも何かできればと思う」と自身の思いを話した。食品を受け取ったみんなの食堂☆つるまきのスタッフ関修司さんは「フードバンクが稼動し、食料の供給が安定的になるのを期待している。『みんなの食堂』の名の通り、子どもから高齢者までどんな方も自由に使ってもらえるようになれば」と話した。
今後、同NPO法人はフードバンクの運営とともに8月には南が丘に5カ所目のみんなの食堂を立ち上げる予定だ。
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