神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
秦野版 公開:2024年8月30日 エリアトップへ

秦野市×東海大 理科教諭の研修でタッグ 学内の施設を利活用

教育

公開:2024年8月30日

  • X
  • LINE
  • hatena
X線CTでセミを観察する理科教諭
X線CTでセミを観察する理科教諭

 秦野市中学校教育研究会理科部会が8月22日、東海大学イメージング研究センター(平塚市北金目)で教育講演会を開催した。教育講演会が同研究センターで行われるのは今回が初めて。市内中学校の理科教諭約20人が参加し、光学系顕微鏡や産業用Ⅹ線CTでの物質の観察を体験した。

 同研究センターは「見ること」に特化した産学連携による私立大学初の共同利用施設。東海大学と株式会社ニコンソリューションズとの包括協定の締結により2016年8月9日に設立された。さまざまな物質をナノサイズで観察する基礎研究用の電子顕微鏡や、産業用X線/CTシステムなど光学機器を合計12設置しており、幅広い領域の物質を「見る」ことができる。東海大学の教職員・学生だけでなく企業の利用も可能で、学生教育や地域産業の新たなネットワークのハブになると期待されている。

教育分野で初の連携

 これまで同研究センターと秦野市は産業分野での連携はあったものの、教育分野で連携するのは今回が初めて。地域との綿密な連携を望んでいた同研究センターが施設の利活用を秦野市教育委員会に打診したことがきっかけとなり、今回の理科部会の教育講演会の開催が決まった。

 当日は理科部会に所属する中学校の理科教諭約20人が参加。東海大学工学部機械工学科槌谷(つちや)和義教授から講義を受けたのち、施設に移動。アリやセミなどの生物を始め、ゴーヤーやシメジなどの植物、石など身近な物質を対象に観察をした。理科教諭らは、非破壊で内部の観察・分析ができるⅩ線CTでゴーヤーやセミの断面図を見たり、光学系顕微鏡でセミの羽をマイクロメートル単位まで拡大した観察を体験。機器の性能に「すごい」と感想を漏らしながら同センターの設備を堪能した。体験後は今後の理科の授業で活用するため、同研究センターから観察した画像データの提供を受ける教諭もいた。

 教育講演会を振り返り、理科部会顧問の伊藤充孝教諭は「先生たちも大変楽しんでいたので、ここに生徒たちを連れてきたらさらにワクワクしてもらえると思う。市内には科学部がある学校もあるので、今後上手く連携できたら」と感想を話した。

 槌谷教授は「今日の講演会だけで途切れないよう、今後も秦野市と長い付き合いをしていきたい。次世代を担う市内の子どもたちの利用も推進しています。今日来ていただいた先生方には、この施設で体験したことを生徒さんたちにぜひ共有いただきたいです」と話した。

秦野版のトップニュース最新6

得意の手品で特別賞

中学生マジシャン大志さん

得意の手品で特別賞

不登校生の動画甲子園

9月13日

普及加速へキャンペーン

秦野電子地域通貨OMOTANコイン

普及加速へキャンペーン

運用開始は今年12月

9月13日

手造り茶室、完成間近

堀山下在住山田信弘さん

手造り茶室、完成間近

11月に披露会を予定

9月6日

棚田学会賞を受賞

丹沢ドン会

棚田学会賞を受賞

自然環境の保全に貢献

9月6日

理科教諭の研修でタッグ

秦野市×東海大

理科教諭の研修でタッグ

学内の施設を利活用

8月30日

市観光協会が「秦野駅」へ

市観光協会が「秦野駅」へ

1日から3日間、イベント

8月30日

あっとほーむデスク

  • 8月30日0:00更新

  • 8月23日0:00更新

  • 8月2日0:00更新

秦野版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年9月13日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook