日本列島を縦断するように通過し、各地で大きな被害を出した台風10号。大雨の猛威は、秦野市内でも甚大な被害をもたらした――。
大雨が降り続く中、秦野市は8月29日、「大雨(土砂災害)警報」「洪水警報」などを発表し注意喚起。市内各地の公民館など12カ所が避難所として開設され、本町公民館や大根公民館などには自主避難する地域住民もいた。
浸水で通行止めも
その後も雨は断続的に降り続き、30日には土地の低い道路が冠水する状況が発生。東海大学前駅そばでは早朝から、住宅街の交差点が水に浸かり、一時通行止めとなった。「10年ぐらい前にも浸水した。水が来る前に車を安全な場所に移しておいてよかった」と地域住民は話した。
線路脇の盛り土崩壊
大雨の影響で、幹線道路や高速道路、鉄道にも被害は拡大した。小田急線は「東海大学前駅-秦野駅」間で線路脇の盛り土が2カ所流出し一部区間が運休。早朝の東海大学前駅は駅員に状況を確認する多くの人で混雑し、バスを待つ長い行列もできた。復旧作業は夜通し行われ、1日夕方に運転が再開された。
「新東名」「東名」が無料に
国道246号は、秦野市と伊勢原市をつなぐ、新善波トンネルの伊勢原市側の法面が崩落したことで通行止めに。けが人はいなかったが、車2台が巻きこまれた。秦野の大動脈でもある国道246号の通行止めにより、迂回する通過車両による渋滞が各所で発生した。
また、中日本高速道路(株)は通行止めが続く国道246号の代替路措置として、新東名高速道路と東名高速道路の無料通行措置を実施。対象区間は「厚木南IC-秦野丹沢SIC・新秦野IC」「伊勢原大山IC-秦野丹沢SIC・新秦野IC」「厚木IC-秦野中井IC・大井松田IC・秦野丹沢SIC・新秦野IC」「厚木南IC-秦野中井IC・大井松田IC」。同区間の利用のみ対象。同区間を超えて通行する車両は対象外(同区間を含め通常の通行料金が必要となる)。ETCレーン通過時、利用履歴が表示されるが、通行料の請求はない。全車種対象。実施期間は国道246号の通行止め解除まで(9月3日起稿)。
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