今夏、フランス・パリで開催されたオリンピックの「男子レスリングフリースタイル65kg級」に出場し、金メダルを獲得した清岡幸大郎選手(三恵海運(株)・神戸市)。その世界一の活躍を称える祝勝会が9月14日、秦野の有志により、グランドホテル神奈中秦野で行われた。
秦野に縁
高知県出身の清岡選手と秦野の接点は幼少期から。東京で全国大会がある時などに上京した際、清岡選手を小学生の頃からサポートしていたのが、秦野市在住で親戚の島田利子さんだ。
清岡選手はその後、日本体育大学(横浜市青葉区)に進学し、4年生だった昨年12月、天皇杯全日本レスリング選手権大会で優勝。今年4月のアジア予選でオリンピック出場権を獲得した。
秦野との縁もあり、オリンピック出場が決まった際は、清岡選手を応援している手打ちそば石庄庵(寺山)に有志が集まり、壮行会が催された。応援団を前に清岡選手が語っていたのが「皆さんの記憶に残る試合をしたい。金メダルを取って、次は祝勝会もしていただきたい」という言葉。宣言通り、金メダルを獲得しての凱旋となった。
有志62人が祝福
グランドホテル神奈中秦野で行われた祝勝会には、島田さんや石庄庵店主の石井貞男さん、高橋昌和市長ら秦野の有志62人が参加。実物の金メダルを間近に見て触れた参加者らは「想像以上に重かった」「首に掛けさせてもらって感動した」「清岡選手の活躍でオリンピックをより身近に感じられた」など、感想の言葉を口にした。
オリンピックを振り返り清岡選手は「たくさんの人たちから応援をいただき、一人で戦っている気がしなかった」と話し、「金メダルを獲得し、夢が一つ叶えられた。次のロサンゼルスオリンピックに向け、今度は妹と一緒に金メダルを取りたい」と今後の抱負を語った。また、島田さんは「小学校の頃から東京の全国大会に来て、負けて泣いていた時もありましたが、試合を重ねるごとに強くなっていきました。実際にパリにも応援に行きましたが、『パリに連れて行ってもらえた』っていう感覚です」と思いを語り、石井さんは「有言実行で金メダルを獲得したのは本当に素晴らしい」と祝福の言葉を述べた。
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