第77回秦野たばこ祭のポスターをデザインした 武元 宏樹(こうき)さん 南が丘在住 21歳
祭りへの愛、デザインに
○…第70回から市と東海大学が連携し、学生がデザインしている秦野たばこ祭のポスター。子どもの頃から何度も行っている祭りへの思いは強く、「このポスターを作りたい」とメインのゼミとは別に担当教授のゼミに所属した。「地元で祭りを知っていたのが強みとして出たのかも。ネットニュースでポスターのことを知った同級生から連絡を受けた」と嬉しそうに語る。
○…ポスター制作にあたり、一目でたばこ祭りとわかる写真を集めた。背景は夜の水無川沿いの露店写真。たばこ祭のイメージを出しつつ、バックを黒にすることで花火や踊り子を際立たせた。こだわったのは写真のバランス。自分の中で「たばこ祭といえばこれ」というものを大きく配置し全体を整えた。写真の切り抜きはアプリを使ったが、意外にも苦労したのは踊り子。「これ、自動切り抜きが使えなくて。粗が出ないよう丁寧に作業したので2時間かかりました」と笑う。
○…千葉県生まれ。親の仕事の都合で伊勢原に越し、4歳から秦野で育つ。みなみがおか幼稚園・南が丘小中学校出身。中学の頃は趣味でイラストを描く程度だったが、進学先の秦野曽屋高校の部活見学で恩師である美術部の顧問に出会う。「明るくていろいろ教えてくれて、それが自分に合っていた」。油絵を学び、部活を通して市内で作品を展示する機会にも恵まれた。
○…現在は芸術学科の3年生。今回のポスター採用は自信につながったようで、これを武器にデザイン系の会社への就職を考える一方、「全然関係ない会社で趣味として絵を描くのもいいかも」と将来に思いを馳せる。「ポスターが、一人でも多くの人がたばこ祭に来るきっかけになってくれれば」と思いを語った。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>